4月半ばに夏日となるなど、気温が上昇し、横山町奉仕会加盟各社は例年以上に夏物の品揃えを急いでいる。昨年、5月に真夏日を記録したことは記憶に新しい。気温の変化を見ながら夏物商品をどの店よりも早く店頭で販売したい。

●トップス  涼感素アイテム揃う

 夏の商材は綿や麻といった天然素材が主流だ。各社ともサラサラ感のある生地や加工縫製で涼しさを感じさせる夏物を提案している。

 丸太屋のトップスは綿100%のラインナップが充実している。シャーリング加工プルオーバーは昨年ヒットした商品で、今年も4月半ばから動き始めている。透け感のある塩縮加工ドット柄ブラウスも人気だ。

 宮入は綿100%の商品で、紫外線対策商品を強化した。本店2階に「UVカット・紫外線対策コーナー」を新設してアピールする。UVケアブラウスは今年、商品ラインナップを広げて展開している。

 杉田商店は綿麻のプリントシャツがイチオシだ。シャリ感のある涼感素材の商品をリーズナブルな価格で提供している。また通気性のあるテープヤーンチュニックベストもお薦めだ。

 アクロスのデニムプリントメッシュベストはブラウスなどに気軽に羽織れて、オシャレ感が一段とアップする。

 ニューいちやまは綿チュニック。華やかなプリント柄で、長めの丈が人気の秘密だ。ブルー、ピンク、紺の3色で夏らしい装いを提案する。

 ジェルムラカミはサッカー地を素材に快適な着心地の「襟付きチュニックワンピース」がお薦めだ。さらりとした肌触り、ベーシックなチェック柄は幅広い年齢層にアピールできる。

 ザ・センバ3は綿素材の「Tブラウス」を打ち出す。チュニック丈などゆったりとしたシルエットで、刺しゅうやボタンなどでデザインをアピールする。

●パンツ  夏の新作を続々投入

 夏のパンツは新作が次々と売り場に投入されている。涼感素材はもちろん、着心地の良さやオケージョンに対応するものまでバリエーションが広がった。

 パンツ専門卸の丸田産業はこの夏、定番の人気商品に加えて新作を大量投入した。「ベルト付きワイドパンツ」は綺麗なドレープがふんわりと広がる。人気の「グルカパンツ」では夏らしい綿混素材を使用したほか、梅雨時期やアウトドアでも活躍する耐久撥水加工の「ハイテンションパンツ」もチェックしたい。

 丸太屋5階のパンツも今年の新作に注目だ。着心地の良いゆったり感を強調したアイテムが充実している。「カジュアルカーゴパンツ」は涼感のある楊柳素材を使用。「サルエルパンツ」はゆったりとしたシルエットでもオシャレ感がある。また、「綿ゆるパンツ」は軽くて涼しく、部屋着や外出着としても着こなせる。

●雑貨  上手に夏の店頭表現

 専門店にとって夏らしい店頭表現はポイントの一つだ。ファッション衣料がメインであっても雑貨などを組み合わせたイメージ戦略を考えてみたい。

 宮入は『肌活』をテーマにUV、紫外線対策の幅広い商品を提案している。衣料と雑貨を編集してみるのもいい。本店8階は「UVアームカバー」を幅広く揃えた。吸水速乾や接触冷感素材に加えて、ショート、ミドル、ロングなど、丈を選ぶことができる。横山町奉仕会館の第一支店はUVカット率が99・99%以上の「UVカット日傘」をリーズナブルな価格で提供している。

 ボルサ角萬は「レース付け襟」を販売している。重ね着の必要がなく、夏の襟元をエレガントにしてくれる。、「保温冷機能バッグ」はサイズバリエーションが豊富。

 丹波屋は「ポータブル蚊遣」が楽しい。蚊取り線香を持ち歩いて蚊対策をするもので、アウトドアで大活躍だ。大小2タイプがあり、金魚やスイカ、おにぎりやネコなどのイラストがユーモラスだ。

 日東タオルは今年、「ラップバスタオル」のデザインバリエーションを広げた。プールや海水浴などで使い勝手の良いタオルで、サイズは60センチと80センチがある。このほか、夏の夜を快適にするクール寝具も扱っている。