10月も平年より気温が高い「暖かな秋」が予想されている。一方、物価高が続き、衣料品価格も上昇。専門店の主要顧客である女性に、この秋どんな商品を、どう提案するか。仕入れと売り場づくりが問われる。

秋の深まり遅く、衣料品価格も上昇

 気象庁が発表した9〜11月の3カ月予報では、「平年並」とされていた予想が「期間を通して気温は高い見込み」に変わった。秋の深まりは例年より遅くなりそうだ。

 一方、衣料品価格も上昇している。東京都区部の7月の消費者物価指数(中旬速報値)によると、総合指数は前年同月比2・0%上昇。「被服及び履物」は2・9%上昇した。このうち衣料は5・0%上昇。婦人用スラックス(ジーンズ)は15・8%上昇している。食料は4・0%上昇しており、生活必需品の値上がりが衣料品に使えるお金にも影響を与えている。

月5千円台の被服費価値を伝える販売へ

 60代以上では、限られた予算の中で商品を選ぶ意識が一段と強くなっている。総務省の「家計調査」によると、25年平均の65歳以上の夫婦のみの無職世帯は、月平均の実収入が25万4395円に対し、消費支出は26万3979円。このうち「被服及び履物」は5354円で、消費支出の2・0%にとどまる。だからこそ、低価格だけでなく「買ってよかった」と思える一着を提案したい。一枚で何通りにも着回せる、家庭で洗える、軽い、伸縮性がある、体形を自然にカバーするなど、価格に見合った価値を具体的に伝えることがポイントになる。

 また、秋の外出と結び付けたコーディネイトも有効だ。高温と物価高が重なる今秋は、横山町での仕入れでも、価格だけでなく着回しやすさ、快適性、品質を見極め、専門店ならではの接客で「納得の一着」につなげたい。