丸太屋と宮入が今秋冬物展示会を開いた。丸太屋はパンツが7月2〜11日、婦人衣料が7月10〜18日、宮入は7月18日〜8月4日の会期。秋冬物商品を視野に商品戦略を組む専門店の取り組みをサポートし、ともに「お客様の反応は上々、ご注文もいただいている」と手応えを得ている。

●丸太屋

追加難しく、売れ筋商品いち早く確保を

婦人衣料(7階)☎03・5687・6115

パンツ(5階)☎03・5687・6116

  丸太屋はパンツ売り場(5階)の展示会を昨年よりも1週間早め、婦人衣料売り場(7階)は7月の3連休も営業した。秋冬物を早く顧客に提示し、先行して受注する。生産数量を絞るメーカーに対して自社の必要分をいち早く伝え、専門店に対してより安定した数量を提供する考えだ。

 パンツはこの秋冬物のサンプルを大幅に増やした。定番品のほか、メーカーが新たに打ち出す素材やデザインなども加えて、仕入れに来店する専門店の選択肢を増やした。「やはり、まずは実績のある商品が先行している」とするが、品揃えの幅を広げたことで新商品への関心も高まった。

 秋物の売り場投入は盆明けから本格化する。明るめのカラーで、グルカパンツやマリーンパンツなどがイチオシ。テーパード・ロイドなども反応が良い。また、秋冬両シーズンに店頭で扱えるコーデュロイ素材なども打ち出した。冬物は9月末に出揃う。裏起毛などは「早めに確保して、お取引先様の要望に応えていく」という。

 婦人衣料は秋物と冬物を同時に展示した。初秋物は薄手のインナーやブラウス、羽織物からスタートし、ベストやジャケットなどへと広げていく。ニット系やデニム系のストレッチ素材などがオススメだ。冬物は9月後半から店頭で展開する。ダウンは10月に入ってからだが、昨年好評のボアや中綿、ボアとダウンを組み合わせたジャケット類が今年も動きそうだ。「メーカーの生産枚数が減少している。早めの準備が大事」としている。

 

●宮入

展示品軸に取引先とMD計画作成

婦人衣料(1階)☎03・3663・5221

婦人衣料(2階)☎03・3663・5222

 「今年の秋冬は品質とプライスラインが重要になってくる」とする。生産コストがアップし、価格が据え置かれた商品は、原材料費や物流費等を吸収するためにもクォリティーが下がるものもある。その中で「他と差別化できる高品質な商品は何か見極め、お客様にご支持頂けるプライスを見極め、ご提案していく」と意欲的だ。7月18日から開いている「23婦人アウター展示予約会」は、毎年、実績のある商品に加えて素材や機能など新しい提案を打ち出した。「私たちの得意分野を深掘りしていく」という。

 本店1階はカットソーやニット。この秋物は素材にこだわったカットソーを充実させた。新たな提案ではトッパーがイチオシ。セルロース素材を使った柔らかい肌触りが特徴で、インナーと合わせて長い期間使える。

 2階はブラウスやジャケット、ボトム。トップスは薄手のブラウスでスタートし、ベストやカーディガンなどを追加していく。晩秋にかけてはニットジャケットにも力を入れる。ボトムは実績のあるマリーンパンツやグルカワイドに加えて、カーゴパンツの動きも良い。これらは春物から好調が持続しており、秋冬物でも軸となるアイテムだ。昨年、売り上げを伸ばしたダウンパンツは「今年は早めに投入していく予定」という。

 同社はこの間、取引先と共に秋冬物のMD計画を作成してきた。「例年よりも早く秋冬物に取り組むお取引先が増えてきた。お客様の声を聞いて、秋冬商戦に取り組んでいきたい」としている。