タオルのある豊かな暮らしを発信したい

 中村碧さん(左)と中村伊織さん

 タオル卸の日東タオルが、「タオルをもっと身近に感じてもらい、その良さを多くの人に知ってもらいたい」という思いから立ち上げた新業態「モラルテックス・ラボ」。その現場で、地域に寄り添う店づくりを担うのが、中村碧さんと中村伊織さんの姉妹だ。

 モラルテックス・ラボは、気軽に入れるカフェでタオルの専門家に相談できる体験型ストア。くつろぎの空間で、身近にタオルに触れることができる。店頭でのプレゼンテーションのほか、専門スタッフが販売まで対応し、タオルの魅力を丁寧に伝える。

 店内のカフェを切り盛りするのは、パティシエとしても活躍する姉の碧さん。得意のフィナンシェはリピーターも多い。オープン当初はカフェ運営を外部に委託していたが、自社での展開に切り替わるタイミングで、当時働いていた碧さんが日東タオルに入社し責任者に就いた。現在はタオルの知識を学びながら、来店客の疑問や相談にも対応する。「地域のコミュニティーの中で、気軽に立ち寄れる温かい場所にしていきたい」と語る。また、碧さんは今後、カフェとタオルの魅力を掛け合わせた提案をさらに深め、「タオルのある暮らし」を感じられる店づくりにも力を入れていく考えだ。

 一方、妹の伊織さんはデザイン部門で熨斗紙や別注品の企画を担当。お年賀タオルの名入れや、同社オリジナルの熨斗紙「ノシネイト」のデザイン制作も手掛ける。「タオルの知識をもっと深め、デザインの幅も広げていきたい」と意欲的だ。

 モラルテックス・ラボでは姉妹が連携して展示する商品を選定し、提案方法を策定する。碧さんは「カフェに合うタオル」「暮らしに寄り添うタオル」といった視点で考え、伊織さんは素材、織り方、季節性といった専門的な観点から構成を検討する。これまでにない業態だが、タオルの魅力を伝える新たな発信拠点として、地域に根ざしていく。