横山町奉仕会は令和5年度の定例総会を開催した。令和5年度事業・決算・監査報告、令和6年度事業計画・予算案が審議され、いずれも可決した。

 総会の冒頭、西沢郷会長は「為替の円安傾向により仕入れコストが上昇する一方で、商品や光熱費の値上げが家計を直撃し、消費は伸びていきませんでした。実質賃金も24カ月連続で低下しています。商売にとっては厳しい状況が続いています。そうした中で、横山町問屋街に大手アパレルが魅力を感じて商談する姿も見られるようになりました。別注などの新しい機能が求められている」と挨拶した。

 議長に選出された西沢会長によって議事が進められた。令和5年度の奉仕会としての活動、会として参加する問屋街活性化委員会での活動、横山町馬喰町街づくり会社での活動、令和5年度決算が報告された。その後、令和6年度の事業計画・予算案が審議され、全会一致で了承された。

■活動報告

●奉仕会活動

① コロナ融資の返済等に関わり、この街に関係のある銀行や信用金庫などの金融機関の皆様には横山町奉仕会加盟各社の皆様の借り換え等のバックアップを常にお願いしてきました。

② SNSを通じて奉仕会の売り出しなど、集客につながる魅力ある情報等を発信してきました。

③ 横山町問屋新聞を最大限に活用し、お客様に売れ筋商品や売り出し、街の状況、活況の様子を毎月お知らせしてきました。

奉仕券の配布終了に伴い、各社は独自のサービスで顧客である専門店の皆様を支援しています。

⑤ オリコ様の協力を得て、yhカード40周年記念イベントの開催を決定。事業部を中心に会員の拡大、売上げの増大に向けて全力で取り組んでいます。

⑥ 問屋街活性化委員会、横山町街づくり会社と連携し、問屋街の発展に努めています。

●問屋街活性化委員会の活動

① 文化服装学院との産官学連携事業

・2022年度に「タオルは手紙だ」をテーマとしたタオル企画のうち、「yasaタオル(水ナス染めタオルハンカチ)」が商品化されました。2023年4月には、玉川高島屋、日本橋高島屋などでポップアップショップを開催したほか、文化服装学院購買部でも販売されました。

・「BUNKAファッション・オープンカレッジ」を3回にわたって開催いたしました。横山町、馬喰町の問屋で働く人や専門店の方など多くの人が参加し、好評を得ました。

② 学識経験者との勉強会、研修会

・法令改正に伴い、各商社や専門店を対象に「インボイス制度に関するセミナー」、「改正電子帳簿保存法に関するセミナー」を開催しました。

・明治大学経営学部岡田浩一教授のご指導のもと、岩手県盛岡市、岩手町を訪問しました。理美容向けシザー(鋏)の製造企業である株式会社東光舎岩手工場を訪問し、その歴史と物づくりのお話をうかがいました。その後、岩手町内各所を視察、岩手町の街づくりについてお話をうかがいました。締めのイベントとして繊研新聞社の佐々木幸二社長をお招きして講演していただきました。

③ 中央区内小学校の社会見学受け入れを行いました。

●横山町馬喰町街づくり会社の活動

①「+LOBBY (プラスロビー)日本橋問屋街」

 UR都市機構(東京)が所有するYYパーク隣接地に設けられた「+LOBBY 日本橋問屋街」は、街を訪れる人の交流の場となっています。年間約90回のイベントが企画・実施されました。

② 「日本橋横山町・馬喰町エリアさんかくプログラム」を継続

 横山町馬喰町街づくり株式会社、UR都市機構、株式会社エンジョイワークスの三者が協力し、遊休不動産を活用する事業者を募集。チャレンジを支援する事業推進プログラムで、本年度からは「日本橋さんかく不動産」が受け皿となり、マッチングを行っています。

③ 「問屋ビル リノベ見学ツアー」

 新たに参入してきた事業者を訪問し、不動産をどのように活用し、どのような活動をしているのか、実例を見学するツアーを開催しました。

④ UR都市機構(東京)が所有する1号地(YYパーク隣接地)の活用方法決定

 横山町にて各社が土地建物を有効に活用する際のモデルとなるような建物を建設。デザインコードに則り、2階建てで、1階は収益性のある賃貸物件、2階は街の交流、活性化を促すインキュベーションオフィスにする予定です。

■令和6年度

 事業計画

1 基本方針

 問屋街の活性化、競争力アップのため一商社ではできない諸政策を実施し、来街されるお客様と会員商社の繁栄に資する。

 このために近隣友好団体並びに関係諸官庁と協力、協調し、諸政策の円滑な実施を図る。会運営にあたっては必要な投資を行うことはもちろん、実際の活動にあたっては事務局と共に、価値ある費用の支出になるように努めていく。

2 重点施策

① 会員商社への会員サービスの充実

・外部講師による講座、講演会、勉強会、研修会を行い、各商社に有意義な情報を提供する。

② 新規会員商社の勧誘

・奉仕会入会のメリット(yhカード)のアピール。

・奉仕会入会のメリット発案。

③ 既存のお客様へのサービスの提供

・新聞等を通じて、各商社の売出し、売れ筋商品の情報提供。

・yhカード新規会員の勧誘で非接触化及びキャッシュレス化を進める。

・利便性を高めるYYパーク利用をお願いする。

④ 奉仕会の収支の安定

・奉仕券収入に代替しうる新たな収入確保を模索する。

・長期の収支安定化を目指す。