これからの時期、専門店は冬物の販売に力を入れる一方で、春物の商品政策を考えておく必要がある。

 宮入は1月4日から「春物先行受注会」を開く予定だ。「顧客の専門店がいつ、どのような商品が必要なのかを知り、メーカーと仕入れ量を打ち合わせする」のが目的で、コロナ禍で追加が難しい中で、専門店が必要とする量を確実に提供できる体制を取る。「商品政策、集客の方法も含めて、顧客である専門店の商いを支援していきたい」としている。

 丸太屋は1月11日から18日まで「2022年婦人春物パンツ 春物新作展示発表会」を開く。5階の婦人ボトム1、2課が中心となり、新作をいち早く専門店に提案し、春商戦にいち早く取り組む。

 アクロスは「1月に入ったら店頭を一気に春物に切り替えていく」としている。同社は「1週間に3回、新商品を導入する」と短サイクルでの提案が特徴で、梅春物を店頭にいち早く展開することで「専門店顧客の需要喚起につながる」としている。

 新型コロナの第6波襲来が懸念されており、どうなるかは不透明だが、2月からは政府の経済政策「Go  To トラベル」が再開する見込みだ。旅行需要は高い確率でやってくる。そこに備えることが大事だ。春物商品をどう展開していくか。問屋各社とのコミュニケーションが必要だ。