全ての業種が対象

 7月1日から小売業を含む全ての業種に対して、プラスチック製買物袋(以下レジ袋)が有料化される。「容器包装リサイクル法」の規定に基づくもので、プラスチックゴミを減らしていくことを目的とする。大手スーパーや一部専門店ではすでに有料にしているケースもある。ポップアップショップなど不定期な場所であっても小売業の場合はその対象となる。

 対象外となるのは、

・バイオマス成分(植物由来原料)を25%以上配合・厚みが50μ(ミクロン)以上

・海洋性分解性樹脂配合率100%

などだ。

 「厚みが50μ以上」というのは買物袋として再利用するもので、その袋に特別な表示をしなければならない。また、名入れの特注袋にも特別な印字が必要になる。専門店の対応は「お客様から料金をいただく」「バイオマス原料に切り替える」などさまざまだが、いずれかの対応を迫られることになる。

地球環境に貢献

 店舗用品を扱うシモジマ馬喰横山店(横山町5の1)はこれまで無地、カラー含めて約200種類のレジ袋を販売してきたが、今後はその約半分をバイオマス原料製品に切り替え、今後は数多くのサイズとデザインのレジ袋を揃えていく計画だ。また、厚さ50μ以上の袋に貼付できるシールも販売する。消費者の地球環境問題、プラスチックゴミへの関心は今後ますます強くなっていく。バイオマス原料は従来のレジ袋よりも少し価格が高いが、同店では「お客様と共に地球環境に貢献していきたい」(榎本八大店長)としている。