10月1日に始まった消費税10%がどのような影響を与えているか。「あまり影響がない」と「やはり消費は落ち込んだ」と、意見が割れている。

 現実はどうか。10月の家計調査によると、10月の二人以上世帯の消費支出は27万9671円で、昨年同月比で実質4%減。消費増税の前月、9月と比較すると、11・5%も減少している。8月が前月比2・4%増、9月が5・5%増から一転してマイナスに転じている。これをみると、消費増税による消費者の買い控えが進んでいるようだ。

 増税と同時に始まったポイント還元制度は、予想をはるかに上回るスピードで進んでいる。一定の効果を上げ、反動減抑制の効果があったかとも思われるが、問題は還元制度が終わる6月末以降だ。ポイント還元後に消費が冷え込むのではないかとする向きも多く、先行きは見えてこない。

 また、軽減税率の実施と共に決まった2023年施行予定の「インボイス制度」も中小企業や個店の負担が大きくなることが懸念されている。政府は12年を底に「緩やかな回復傾向が続いている」とするが、実感は乏しい。

 秋冬物アウターは消費増税の反動が多少は感じられたものの10月半ばからは比較的順調に動いているようだ。街ではケーブル編みのセーターをよく見かけるようになった。気温が下がっていけば11月に入っても期待できそうだ。

 秋冬の本命はやはりアウターとニットだ。これからはダウンやキルティングジャケット、ウールコートとニット商品が売り場の中心となる。ダウンやキルティングは軽量で保温性の高い商品で、丸衿など衿元に変化をつけたデザインの反応がいい。

 もう一つの軸となるニットは薄手のローゲージ、肉厚のローゲージと幅広いデザインが登場している。薄手はジャケットとの重ね着ができるライトな感覚、一方、厚手はそのままでも出かけられるし、裏ボアのニットはジャケットの代用として着こなす人も多い。共にカラーやデザインにこだわった商品が豊富だ。消費増税や台風の影響で消費マインドが回復してくるまで多少の時間はかかるだろう。ファーやショールなどの小物で自店らしい冬のコーディネイトを提案しよう。